拙作《種々の楽器のための小品集》、現在ティーダ出版さんから無料でダウンロードすることができます。
特設ページはこちらです。
『Stay Home応援』という企画の中で公開されている《小品集》はYouTubeやTwitterに動画を投稿していただくことも推奨しています。
しかし、動画の投稿に関して、色々と権利上の問題が発生してしまうことを懸念される方もいらっしゃると思いますので、
《小品集》の権利関係について、ここにまとめて記載させていただきます。
Twitterに自身の演奏した動画をアップロードする際には、十分注意する必要があります。
Twitterは、著作権の多くを保護・管理しているJASRACと「利用許諾契約」を締結していません。
この契約を結んでいるサイトはこちらの一覧から確認できます。
Twitterは上記の一覧には含まれていないため、JASRACとは「利用許諾契約」を結んでいないことがわかります。
そのため、
JASRACが著作権を管理している作品は、基本的に利用申請無しでTwitterにアップロードしてはいけません。
このことについては、よりわかりやすく説明してくれているサイトもありますし、JASRACのこちらのページを参照するなどして、十分に確認してみてください。
しかし、私は個人でJASRACに作品の著作権信託の委託を行っておらず、通常は出版社の方でJASRACと部分的に契約を結んでもらっています。
そして、今回の拙作《種々の楽器のための小品集》は、JASRACに著作権信託の委託を行っておりません(当該作品がJASRAC管理作品かはJASRACのJ-WIDで検索してください)。
現在《種々の楽器のための小品集》の著作権管理は、発売元であるティーダ出版さんが行っているため、
《種々の楽器のための小品集》については、利用申請無しでTwitterにアップロードしていただいて問題ありません。
あくまでも拙作《種々の楽器のための小品集》についての話であることに注意してください。
愛知県吹奏楽連盟主催の「スマホ動画によるニュースタイル・ソロコンテスト」の課題曲に選出されたことに伴い、
《種々の楽器のための小品集》のすべての曲はJASRAC管理楽曲として登録されることになりました。つきましては、Twitterへのアップロードは、JASRACへの申請が必要となります。
[2020年7月29日追記]
突然の変更についてお詫び申し上げます。ご協力どうぞよろしくお願いいたします。
上でも書いたように、JASRAC管理作品は無申請でTwitterへアップロードしてはいけません。
JASRAC管理作品かどうかは、アップロード前にJ-WIDで調べてください。
また、JASRACで管理されていない作品だとしても、著作者が自身で著作権を管理している場合や、JASRAC以外の著作権管理団体が管理している場合もあります。
その場合も、Twitter(あるいはこの場合はYouTube等でも十分な注意が必要です)に無断でアップロードしてはいけません。
明らかなパブリック・ドメインでない限り、基本的に著作権を管理している団体や個人がいます。
面倒だと思っても、まずは丁寧に調査していただくようお願いいたします。
編曲(アレンジ)についても、「著作者人格権」の中で保護されているため、著作者の許可なく編曲を行うことはできません。
編曲する際には、著作者の許可が必要で、これは多くの場合、出版社が著作者の代理窓口となっています。
《種々の楽器のための小品集》は、編曲についても広く許可しています。
書面等での申請はまったく必要ありません(一言もらえると個人的に喜ぶぐらいです)。
《種々の楽器のための小品集》はソロ楽器+ピアノという編成ですが、ソロの楽器を指定外の楽器で演奏するのも問題ありません。
また、ピアノの部分を他の複数の楽器に書き替えて、同属アンサンブルのようなことにしていただいても大丈夫です。
ぜひ好きなように演奏してみてください。
現在、楽譜だけではなく伴奏音源もダウンロードしていただくことができます。
この伴奏音源を、利用しやすいように加工していただくのも問題ありません。
例えば、臨場感を出すためにリバーブ等の効果を付けていただいても良いですし、
カデンツァ的な箇所のテンポ設定をソロに合わせるために、伴奏部分に空白を入れる(あるいは空白を短くする)というような加工もしていただいてかまいません。
上で許可していることは、あくまでも「《種々の楽器のための小品集》に限ったこと」であることに注意してください。
(拙作《種々の楽器のための小品集》以外の作品について、無断アップロード等で起こった問題について私は責任を負いかねます)
「Twitterへの動画のアップロード」でも書いたように、著作権の管理には様々な形があり、その都度調べる必要があります。
また、編曲についても同様で、著作権の保護下にある作品を勝手に編曲するというようなことはしてはいけません。
面倒かと思われるかもしれませんが、慣れてしまえばすぐに調べることができるようになります。
わからないことはJASRACに問い合わせる等、「著作権を守る」という音楽を利用する上での最低限のマナーを意識しつつ、音楽を楽しんでいただければと思います。